可視光応答型光触媒 RENECAT®

開発ストーリー

ルネキャットの原料(タングステン)は、東芝が歩んできた歴史

1890年「電球」日本で初めて白熱電球を実用化 1940年「蛍光灯」東芝によって蛍光ランプが日本で初めて開発・実用化 2009年「LED」一般電球形で業界No.1の明るさと効率を実現したLED電球

1909(明治42)年、東芝の前身である東京電気は、日本で初めて電球用タングステン・フィラメントの製造を開始しました。

銀座に初めてのアーク灯(電灯)が灯されてから31年後の出来事です。その頃、社会の急速な近代化とともに、東京の家庭には電灯が一気に普及し始めていました。

ルネキャットの原料であるタングステンと私たち東芝、その開発の歴史はそんな時代まで遡ります。金属元素のひとつであるタングステンという材料は耐熱性が高く、長年、電球のフィラメントとして活用され続けてきました。

私たちは、タングステンのさらなる進化を目指し、独自に研究を進め数多くの技術を蓄積してきました。

タングステンを使った光触媒「ルネキャット」が誕生するまで 東芝マテリアル株式会社 開発・技術部 開発担当 主務 吉田 佳代

  1. 01 タングステンへの想い

    日本の家庭のあかりがタングステンを使った電球から蛍光灯、そしてLEDへと進化を遂げる中、東芝は時代のニーズをいち早く掴み、さまざまな世界初・日本初の技術を世に送り出してきました。しかしその間もずっと、私たちはタングステンという材料への想いを失うことはありませんでした。

    東芝は、光触媒が世間に注目される以前から、タングステンを使った光触媒の開発を視野に入れていました。

  2. 02 高い光触媒性能への挑戦

    タングステンの酸化物が光触媒性能を発揮することは、以前から知られていました。

    ただ、高い光触媒性能を実現することができず、これまで実用化に至っていませんでした。しかし、私たちには必ず成功できるという確かな自信がありました。

    実現へ向け、開発チームはタングステンにある改良を施しました。

    まず、臭いや細菌との接触面積を増やすために、光触媒の粒径を小さくしました。

    そして、電子と正孔に分かれた後、元に戻ってしまわないように、原子をきれいに並べて結晶構造を調整。

    その結果、高い光触媒性能を発揮する酸化タングステンの開発に成功しました。

  3. 03 世界初の「ルネキャット」誕生

    その光触媒性能の高さは、蛍光灯や白色LEDなどのわずかな光でも、除菌や消臭効果、またホルムアルデヒドなど室内空気汚染の原因となるVOCガスも分解・低減できるほどです。しかも、人への安全性もしっかりと満たしています。

    東芝が積み重ねてきた技術を総動員し、ついに念願だった酸化タングステンを原料とした光触媒、『ルネキャット』が誕生しました。

ルネキャットの先に広がる新しい快適な世界 東芝マテリアル株式会社 開発・技術部 開発担当 グループ長 佐藤 光(あきら)

  1. 01 病院、介護施設、ホテルへの導入

    完成した商品は、ルネッサンス(=再生・復活)の頭2文字と、触媒を意味するカタリストを組み合わせた造語、「ルネキャット」と名付けられました。お客様の声や塗料メーカーの方々のご協力を得ながら、ルネキャットは動き出しました。数年前から病院や介護施設、ホテル、中古車業界などで導入され、お客様からは、現在でも効果が実感できるという嬉しいお言葉もいただいています。

  2. 02 ルネキャットマーク

    例えば中古車やレンタカーなど、前の利用者が残した臭いを気にされる業界で活躍しているルネキャット。

    そこでは施工した車には証としてルネキャットのマークが入ったシールを貼っているのですが、いつの日かすべての人に『このシールが貼ってあれば安心だね』と感じてもらえるよう、広くルネキャットの存在をアピールしていきたいです。

タングステン・フィラメントの電球が人々の暮らしを変えてから100余年。東芝は、同じタングステンという材料を使い、再び人々の暮らしを快適で豊かなものにします。 100年にわたって培ってきた技術が、次の100年へつながる——。 新たに紡がれる東芝の物語にご期待ください。

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