
いま、マレーシアにいます。この地の石炭火力発電プラント建設で電気システム設計を担当しています。いわゆる設計業務だけではありません。電気機器の仕様決定も重要な仕事です。システム面からの要求に対して仕様を検討する一方、お客さまからの要求に対して交渉をくりかえしながら仕様を決定していく場合もあります。いずれのケースもポイントは問題解決のプロセスをいかに辿るかです。わたしは電気電子工学系出身なのですが、幸い研究活動を通じて問題解決へのアプローチ方法を学んでいました。当時の研究および講義で得た知識やノウハウに助けられている部分は少なくないと思います。

就職活動時の会社研究がよかったのでしょうか。入社前と入社後のギャップというのはほとんどありませんでした。ここには期待どおりの仕事がありましたし、4年経ったいま着実にスキルアップできている実感があります。意外だったのは、想像以上に幅広い業務を経験できたことですね。それと、個人に権限をしっかりあたえてくれること。ひとつのプロジェクトを推し進めるたびに自分自身の裁量が試される感じです。権限を委譲されているぶん責任はともないますが、成長スピードを考えればこの環境はありがたい。自分の意見を言える風土があるのもうれしいですね。

この仕事は、自分の発言や行動が良くも悪くもプロジェクトの方向性に影響をあたえます。つまり、随所に自分の判断力が問われるわけです。たとえば何かしらの問題提起に対していくつかの対処パターンを想定し、どれでいくかを決断していく。ジャッジによって物事が大きく変化することもありますし、決断スピードが結果を大きく変えることもあります。ときには即断即決を要求されるむずかしい仕事ですが、わたしにとってはそれが醍醐味になっています。もちろんプロジェクトの成功は、わたしひとりで成し遂げられるほど甘くはありません。上司や仲間のサポートも充分に受けています。頼りになる仲間とともに東芝のプラントシステムを全世界へ広めることが、わたしの現在の夢です。