地球温暖化防止のため、工場で使用する電気およびガスなどのエネルギーについて、製造設備および管理方法の改善、無駄の排除などの施策を実施し、エネルギーを効率良く使用することで、脱炭素社会の実現に向けた温室効果ガスの排出抑制に貢献しています。2022年度のCO2排出量は、目標25.5kt-CO2に対し、実績21.7kt-CO2と目標達成しました。2023年度は、24.2kt-CO2のCO2排出量を目標として活動を進めていきます。
鹿沼工場の外灯照明及び倉庫と事務所、東芝電材マーケティングの事務所にある天井照明器具をそれぞれ約400台、約5,000台LEDに置換しました。その結果、それぞれ24t-CO2/年(0.5%)、72t-CO2/年(36%)削減しました。※
※ 7.75時間/日×20日/ヶ月×12ヶ月/年使用すると仮定して試算
鹿沼工場の外灯照明
鹿沼工場事務所のLED照明
東芝電材マーケティング事務所のLED照明
高圧エアー配管系統にエアータンクを設置し、コンプレッサーの負荷軽減を図りました。その結果、13.9t-CO2/年(1.5%)削減しました。
新規設置されたエアータンク
LED照明は、エネルギー効率の優れた環境調和型製品です。当社が進めるLED照明のさまざまなシ−ンでの普及、LED照明の高効率化、LED製品の効率的な照明制御は、社会全体での省エネルギーにつながり、製品使用時の温室効果ガス削減貢献※1にも貢献しております。
2022年度の製品使用時の温室効果ガス削減貢献量は、目標629万t-CO2に対し、実績643万t-CO2と目標達成しました。2023年度は、658万t-CO2の温室効果ガス削減貢献を目指して活動を進めていきます。
※1 エネルギー消費にかかわる製品・サービスによる温室効果ガス削減貢献量(旧製品として2000年時点のものを採用)。
代替想定製品のCO2排出量−出荷製品のCO2排出量(当社各製品の使用段階における製品寿命期間分の排出量を比較し、それらの差分を累計)
当社開発品のViewLEDに「クラウドAI画像解析サービス」を導入し、天井画像の人物認識をキーに工場での組立作業時間を計測し、稼働ロスの分析時間における作業効率を10%改善することで、製造設備の余分な稼働に伴う電力を削減できました。
工場天井から見たViewLEDの画像
カーボンニュートラルの実現に向けた環境投資の促進を目的に、インターナルカーボンプライシング(ICP:企業内炭素価格)制度を導入しました。
比較結果説明:ICP導入前は器具使用13年目で投資効果が現れます。一方でICP導入後では12年目で投資効果が現れ、1年前倒しとなります。※2
高効率LED照明など環境投資においてICP導入は、長期的な低炭素投資及び省エネ施策の意思決定を可能とします。
※1 低炭素化に向けた取り組みが将来事業に与える影響を経済価値換算する企業内部で見積もる炭素の価格。
※2 中小規模オフィスで、ランプの交換及び必要工事をした場合を想定。
ICP導入前後のLED照明における投資効果比較