第6回 ポイント4 RPAを社内に定着化させる
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RPA導入を成功に導くための4つのポイント
第6回 ポイント4 RPAを社内に定着化させる
イー・ビー・ソリューションズ株式会社 コンサルティング部
マネージング・コンサルタント 錦織 礼二
導入したけど定着しないのは?
適切にRPAツ-ルを選定し、確実なプロセスでRPAを導入したにもかかわらず、社内で効果が出ない、対象業務が少ないなど、定着しない可能性があります。RPAは導入すれば終わりではなく、導入後も定着化に向けてプロセスを改善する、導入基準を見直すなど継続的に活動することが重要になります。
社内での認知度を向上させるため、社内のポ-タルサイトなどを活用し、RPAそのものを理解してもらうための情報提供や、導入が進んできたら事例を集めて紹介するなど情報交換の環境を作ることも重要です。
また、思ったよりも投資対効果が出ない場合は、シナリオ開発をITベンダ-に委託することにより、コストがかかっていることが一因として考えられますが、開発ノウハウを蓄積し、社内で開発できるように変えていけば、より多くの投資対効果を生むことが出来ます。
まとめ
RPAは働き方改革や人手不足、業務効率化など企業の様々な課題を解決してくれる強力なパ-トナ-です。しかし、RPAを使用した効率的な業務を円滑に行うためには、RPAの特性を正しく理解して、適切な導入プロセスを選択し、RPA固有リスクを抑制し、確実に定着化させることが重要です。
各ポイントのまとめ
ポイント1:RPAの特徴を理解する
⇒ RPAを労働資源と捉える
ポイント2:RPA導入の方法を知る
⇒ 業務委託(BPO)型、派遣型それぞれのタイプに適したRPAツ-ル、導入方法や体制、ガバナンスを整備する
ポイント3:RPA導入の不安を払拭する
⇒ 野良ロボットの発生、全社展開の準備不足、セキュリティの脆弱性、ル-ル不足など様々なリスクに備える
ポイント4:RPAを社内に定着化させる
⇒ 単に導入するだけでなく、社内での情報共有などを通じて、導入から全社展開までのPDCAを絶えず回す
RPAの導入がうまくいかない、またはRPAがどんなものかわからない、RPAに何を期待すればよいのかわからないなど、導入に関してお悩みの方にとって本コラムがお役に立つと幸いです。