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周波数変換装置(MGセット)の拡販
エネルギーコスト削減や環境負荷低減に貢献
2008年12月17日
周波数変換装置(MGセット)は、ディーゼル発電装置に比べて環境負荷低減やエネルギーコストの削減ができるなどの理由から、ディーゼル発電装置からMGセットへの切替需要が見込めるうえ、当社は過去に200セットを超えるMGセットの納入実績があり、20年以上経過した多くの既納品が更新時期を迎えていますので、これら旺盛な需要の拡大・拡販をはかっていきます。
ポンプ、電動機、変圧器、航空機器などで、製造地と使用地で電源周波数の異なる試験をする場合、(例えば60Hz地区で製作して、50Hz地区で使用する製品の場合、製作した60Hz地区で性能試験用に50Hz電源が必要)あるいは50Hz電力地区に停泊中の船舶(50Hz)に陸上からの電力を供給するときなど、電力会社が供給する電力とは異なる周波数の電力が必要な場合、周波数変換装置が必要となります。
周波数変換装置には、「回転型」と「静止型」があり、「回転型」には、電動機(Motor)と発電機(Generator)を組み合わせたもので、電力会社が供給する電力の周波数を変換するMGセット、ディーゼルエンジンと発電機を組み合わせて燃料のエネルギーで発電するディーゼル発電装置などがあり、「静止型」には電力変換素子を使ったインバータがあります。
当社MGセット方式の特長
当社のMGセット方式の特長は、インバータ方式の変換装置に比べて、次の特長を有しています。
- インバータのように電気をパルスで合成するのではなく、発電機で作り出すため極めて波形歪の小さい電源である上に、装置の電源側の影響を受けにくいので周波数変動や電圧変動を小さくでき、試験用電源として高精度の測定ができる。
- 回転機であるため、部品点数が少なく、個々の部品の耐用年数が長いため、装置の信頼性が高く耐用年数が長い。
- 個別に必要な容量の回転機を設計し製作するため、大容量の装置の製作が容易で低コストである。
需要拡大の背景
MGセットは、旺盛なリプレース需要に加えて、エネルギーコストの削減や環境負荷の低減をはかることができるなど、従来にはなかったニーズも含めて需要が増えてきています。
- 燃料油の価格高騰に伴い、燃料油を使うディーゼルエンジン発電装置から、MGセットに更新して、運転コストを抑える。
- ディーゼル発電装置からMGセットに切り替える事で、CO2やSOxなど、環境規制物質の排出の削減を図る。
- 風力発電所向けとして使用。
下記の2タイプをベースに、小容量から大容量までお客様のニーズに合わせて最適機器を提案する事ができます。
- 同期電動機と同期発電機を組合わせ、高効率で周波数変換するタイプ
- 誘導電動機と速度制御装置を使って発電機を運転する事で、周波数と電圧を両方可変するタイプ
今後とも、発電システム/ドライブ技術をコアコンピタンスとして最適なエネルギーソリューションと環境に配慮した製品の提供に努力してまいります。