K.I

入社後は、充実した研修で半導体の知識をみっちり教えていただきました。その中でもとくに印象に残っているのは、姫路半導体工場での製造実習です。2カ月間、長期出張というかたちで工場に身を置いて現場を経験しました。そこでは、小さな半導体一つにどれだけ多くの人が関わっているかを知り、製造リードタイムの長さに納得するとともに、ほんの些細な気の緩みが不具合を発生させ、社内はもちろんお客様にどれだけの影響があるかを目の当たりにしました。実習から戻り前線営業に配属されてからは、実物を見るたびに当時の情景が目に浮かび、当たり前に製品が生産されることのありがたみが増しました。新入社員の方はもちろん、コロナ禍で経験できなかった社員の方にも、ぜひ経験していただきたいことの一つです。
前線営業に配属されてからは、製品の知識を増やすことはもちろんなのですが、現場から学ぶことがとても多くありました。先輩とお客様の会話を聞きながら電話の向こうのお客様の言葉を想像したり、先輩の行動についても「なぜそうしたのですか？」と、その行動に至った考えを聞いたり、自分なりにシミュレーションし先輩方の『いいとこどり』をして自分のスタイルにしていくよう常にウォッチしていました。当時の直属の先輩は課長職の方でしたので、視座が高くそして深く、色々な考え方を学ぶうえでとても良い影響を与えてもらいました。目の前のことに集中するだけでなく、2年後、5年後、10年後といった広い視野で物事を捉える基礎がついたと思います。
現在は親会社である東芝デバイス＆ストレージ社に出向し、営業推進部で需給プランナーとして、製品の生産と販売計画を担当しています。前線営業とは少し視点の変わった業務になりますが、毎日新しいことの連続で大変充実しています。今回の出向を経験したのち、将来的には海外駐在も経験し、尊敬する先輩社員のような管理職にもチャレンジしたいと思っています。どこに行ったとしても相手の気持ちが理解できて、一緒に働く人たちにとってプラスの存在であり続けたいです。「こんな人たちと働きたい！」と思った私の夢は、どんどん膨らんでいます。