メッセージ

社会人としても、エンジニアとしても
一番大切なのはコミュニケーション

取締役社長 竹内 伸吾

座右の銘:一隅を照らす、これすなわち国宝なり  天台宗最澄上人の言葉(山家学生式)

エンジニアのころ

私の社会人としての歩みは1989年、昭和という時代の終わりから始まりました。

株式会社 東芝、当時のエネルギー事業本部府中工場に配属され、そこで発電制御用コントローラTOSMAPの開発設計に25年間従事しました。バリバリのエンジニアです。
人間にとって大切なのはエネルギーと環境だという思いがありましたので、この仕事に就くことができて、とても嬉しかったですね。

印象に残っているのは、何と言っても2011年3月11日の東日本大震災です。福島第一原子力発電所や広野火力発電所には東芝のコントローラが入っていました。
どちらも大きな被害をうけていましたが、とにかく夏に向けて火力発電所を再稼働させようと、強い思いで取り組みました。通常なら3カ月で復旧させるのはあり得ないのですが、今思い返すと気力だけで乗り切った感覚です。
関わる皆が同じ方向を向き、ものすごいエネルギーで戦ったのだと思います。

取締役社長 竹内伸吾 写真

社会人としての転換期

エンジニアのかたわら38歳の時に主務からグループ長に任命されました。部下のほぼ全員が年上という状況の中で、原子力発電所用の新型コントローラを開発しました。
任命当初はギクシャクした雰囲気でしたが、開発の真っ最中だということもあり、とにかく「やらなければいけない」でも「どうしたらいいだろう…」悩みに悩んだあげく、「嘘はつかない、誠実に話をする、相手のことを考える」そう実行したところ、年上の方々の協力を得ることができました。
私たちのような仕事は1~2年、もっと多くの年月をかけて開発を行います。そうすると人との付き合い方、コミュニケーションが一番大切だということがよく分かりました。
エンジニアというのはモノを作っているときが一番楽しいのですが、それだけでは仕事は回らない、やりたいことをやっているだけではダメだということを学んだ、社会人としての大きな転換期でした。

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ミッション
…それは『日本のインフラを支える』こと

東芝システムテクノロジー株式会社は、東芝エネルギーシステムズ株式会社の一員として、エネルギーと社会インフラの分野において、最新のデジタル技術とシステム技術により、持続可能な社会の実現に貢献するエンジニアリングとシステム設計を提供しています。
特に発電制御、電力流通、情報制御分野の3つの柱に注力し、これらすべてのエンジニアリングとハードウェア・ソフトウェアの開発を行い、東芝グループが総力を上げて支える社会インフラの核となるシステム開発を担っています。
情報制御事業では、パッケージ製品として自社開発・販売しているEQSURVシリーズを展開しています。働く現場をITで支援し、見える化、省力化、効率化を実現することができる数々のソリューションをご提案しています。これまで培ってきた当社のテクノロジー、スキル、ノウハウを結集した、自信を持ってお届けすることができる製品です。

私たちの使命は、『日本のインフラを支える』このひと言に尽きます。そのためには、自分に与えられたミッションを積極的に確実にやり遂げられる方、人と人との関わりを尊重し率先してコミュニケーションをとることができる方、そんな方々と一緒に頑張っていけたらと考えています。
技術は優秀な先輩方が責任を持って教えてくれます。優しい先輩ばかりです。失敗を恐れずどうか安心してチャレンジしてください。きっと『あなたらしい未来』をつかみ取ることができるはずです。